N A T U R A L F R O N T : R y u k o G a k u s h a
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脚本:秋山 清
語り・うた・演奏・作曲:土取利行+桃山晴衣
詩:竹久夢二(1884〜1934)
旅芸人、四国遍路、村祭り、山、海、空。(土取利行)
画家・竹久夢二が限りなく描く世界はどれもこれも、わたしの幼い頃の心象風景と重なり合う。
十代で都会に出てからの行動にも、重なるものが少なくない。
社会主義者としての彼。
アカデミズムに迎合しなかった彼。
震災スケッチや貧しい女達を描き続けた彼。
子どもの世界を愛した彼。
コスモポリタン、理想主義者。
そしてなによりもふるさとへの強い郷愁。何もかもがうつし絵のように重なりあってゆく。
竹久夢二はわが日本ではめずらしい(秋山 清「わが夢二」より)
コスモポリタンであった。
あるいは、大正時代に論じられたことのあった
ヴァガボンド魂の所有者であった。
たとえばニヒリストの辻潤が
コスモポリタンであった以上に、
日本人の好みを愛し、日本を愛しながら、
明治・大正・昭和と次第に
国力を増してきた「日本」そのものと
行き方を異にした、日本人であった。
その生い育った時代の影響から、
より新しいもの、より自由なもの、
と求めながら、いいかえれば、
脱日本を求めることに急でありながら、
その歩んだ軌跡は、どこまでも
彼が日本人であったことを
証明している。
この二点が、すべての源であることを心に据え、
「立光学舎」レーベルを創設いたしました。
国際交流、インターナショナルが宣伝され、
情報過多で一見自由にみえる現代ですが、
その実状は、狭義の音楽教育にゆがめられ硬化した感性に、
伝統の継承、発展もなく、民俗、民族音楽は
いたって貧しく、商品となった音楽のみがはんらんするという、
世界に類を見ぬほどいびつな有様を呈しています。
この状況の中に、たとえ小さな灯火でもとぼすことができればと、
ここに諸外国の多様で自由な音楽の紹介、
土取利行・桃山晴衣の創造活動の所産を顕すものです。